ピアノのオンラインレッスンについて詳しく解説

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10年以上前になりますが、一度だけオンラインレッスンを受けたことがあります。
当時はオンラインレッスンというのがまだまだ一般的ではありませんでした。

その方法も、リアルタイムではなく、演奏動画をメールに添付して送る→添削された内容がメールで返信されるという形でした。どちらかというと通信講座に近いですね。

現在はオンラインシステムも進化して、リアルタイムでやり取りする方法が一般的になりました。
今回はオンラインレッスンの具体的なやり方やメリットデメリットなどを詳しく紹介していきます。

目次

よく似ている?通信講座との違い

通信講座とオンラインレッスン。
どちらも教室に通わずに自宅で学ぶことができる点は同じですが、違うところがいくつかあります。

オンラインレッスン
  • 先生とマンツーマンでリアルタイムのレッスン
  • 決まった時間・曜日にレッスンを受ける必要がある
  • WEBカメラ等のリモート環境が必須
通信講座
  • 一人で学習
  • 自由な時間に学べる
  • 動画付き講座の場合は動画を視聴できる環境が必要

通信講座との大きな違いは、先生から直接指導を受けることができるという点です。

画面越しではありますがリアルタイムでのレッスンとなるため、場所が異なるだけでピアノ教室に通うのと同じ感覚で学ぶことが可能です。

オンラインレッスンのメリットデメリット

オンラインレッスンはリモートでレッスンを受けることができるシステムです。
ピアノ教室に通うことと比べるとどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

オンラインレッスンのメリット

ピアノ教室に通う必要がない

教室に通うには、往復の時間が必要です。
仕事をしていたり、家族の世話などで時間を作るのが大変な人もいると思います。

オンラインレッスンであれば自宅にいながらレッスンが受けられるので、通う時間を節約できます。

自分のピアノでレッスンが受けられる

ピアノの種類によって鍵盤のタッチやペダルの位置などが違うので、普段弾いているピアノと違うピアノを弾くと、若干弾きづらさを感じたりします。

自宅だと、普段慣れ親しんでいるピアノでレッスンを受けることができるので、いつもの自分の調子が出せるといったメリットがあります。

費用が抑えらえる

対面レッスンの料金と比較すると、オンラインレッスンの方が多少お安くなっていることが多いようです。
また、教室までの交通費もかからずに済みます。

オンラインレッスンのデメリット

撮影機材を整える必要がある

オンラインで先生と結ぶにはインターネットができる端末が必要になります。

スマホでも可能ですが、画面が小さいので正直厳しいかと。最低でも10インチほどのタブレットやパソコンが必要でしょう。

そしてそれを固定するスタンド、Zoomなどのビデオ通話アプリ、WEBカメラなども必要です。

騒音が気にならない環境が必要

演奏中、他の生活音がうるさかったり、演奏自体が騒音になってしまったり、住宅環境によってはレッスンを受けることが難しい場合もあります。

音質の低下、音の遅延が発生する

Wi-Fi環境だと、音質の低下や音の遅延が発生することがあります。
細かなタッチなども画面越しでは分かりにくいです。

オンラインレッスンに向かない人

オンラインレッスンに向かないタイプを4つ挙げてみました。

対面での直接指導を好む人

対面での直接的な指導やコミュニケーションを好む人は、オンラインレッスンだと孤独感を感じてしまう場合もあるので対面レッスンの方が向いています。

インターネットに苦手意識がある人

オンラインレッスンでは、ビデオ通話アプリを使う方法が主流です。

リモートの経験があったり、普段からネット環境に慣れている人はスムーズに学習を進めることができますが、そうでない人は適応しにくいかもしれません。

はっぱをかけられないとやる気が起きない人

自ら積極的に学ぶ意志の低い人、誰かが目を光らせていないとやる気が起きない人は、オンラインレッスンは続かない可能性が高いです。

自宅だと集中できない人

自宅だと集中できないので、図書館に行ったり、喫茶店に行って勉強したりする人も多いですよね。

ピアノのオンラインレッスンは自宅で行うことがほとんどなので、そういった人は難しいかもしれません。

オンラインレッスンに必要なもの

オンラインレッスンを受けるために必要な最低限のものを4つ挙げてみました。

ピアノ

当たり前ですがこれがないと始まりません。
電子ピアノでもキーボードでもOKなところが多いです。ただ、鍵盤数は最低でも61鍵あったほうが良いです。
あまりに鍵盤数が少ないと弾けない曲が出て来ます。

Zoomを使える端末

オンラインレッスンはZoomというビデオ通話アプリを使用しているところが多いです。

Zoomを使用するためにはスマホ、タブレット、パソコンのいずれかが必要です。
ただ、デメリットの項目でも説明しましたが、スマホだと画面が小さいので演奏が見にくいです。

初心者の場合、なるべく大きな画面で見た方が分かりやすいので、最低でも10インチくらいの大きさのタブレットかパソコンがあるとベストです。

また、Zoomを使用するにはカメラ機能が必要です。

スマホやタブレットにはカメラが内蔵されていますが、パソコンはカメラが内蔵されていない機種もあります。その場合、外付けのWEBカメラを用意しなければなりません。

ピアノ演奏を映せる部屋

オンラインレッスンでは先生の映像はもちろんですが、自分の演奏も観てもらう必要があります。

映ってはいけないもの。例えば洗濯物やゴミなどが散乱している様子を映すのは、先生の側からしても気持ちの良いものではありません。

服装も、パジャマ姿のままでレッスンを受けるのはやはり先生に対して失礼でしょう。

自宅でレッスンとはいっても、部屋に先生を迎えるつもりで最低限の清潔さを保つべきと考えましょう。

楽譜

オリジナルテキストが用意されているレッスンであれば、こちらで楽譜を用意する必要はありません。

生徒側が弾きたい曲を決めて、それに特化してレッスンをする方法もあります。
その場合はあらかじめ弾きたい曲の楽譜を用意する必要があります。

レッスン料金の相場は30分3,000円から

オンラインレッスンの料金は、一般的にピアノ教室での対面レッスンと同額か若干安めの料金設定になっているところが多いです。

安めの料金設定にしている理由
  • オンラインでは生の演奏やタッチが伝わりづらいことから、リモートでは教えられる内容に限界がある
  • 教室の維持費、設備費がかからないから
同額の料金設定にしている理由
  • 教える内容が変わるわけではない
  • 画面越しのレッスンは慣れていないので労力がかかる

このように先生によって考え方の違いがあるので、料金設定は3,000円台~10,000円台とピンキリです。

レッスン時間も30分~60分、月1回~4回と様々なので、その組み合わせによって料金も変わってきます。

なので相場はズバリとは言えないのですが、30分で3,000円程度のところが多いです。

よくある疑問をまとめました

レッスン料金の支払方法は?

銀行振り込みや、クレジットカード、オンライン決済などに対応しています。
基本的に先払いで、返金には応じていないので要注意です。

途中で辞めたくなったらどうする?

1か月前までに申し出をすればOKのところが多いです。
月の途中で辞めた場合、収めたレッスン料は返金されないところがほとんどです。

レッスンの日時は選べる?

選べるところが多いですが、希望の日時が空いていないなど、必ずしも好きな時間に予約できるわけではありません。早朝や深夜はやっていないところがほとんどで、一般的には10:00~22:00の間で選ぶようになっています。

個人レッスンのみ?グループレッスンはある?

どちらもあります。

体験レッスンはある?

無料体験レッスンを用意しているところも多いです。

まとめ:オンラインレッスンは今後主流になっていくかも

ここまでオンラインレッスンについて紹介してきました。
かつては実施しているところを探すのが大変だったオンラインレッスンですが、コロナ禍でリモートが普及したこともあり、今では多くのピアノ教室で取り入れられています。

海外ではオンラインレッスンの方が主流の国もあるようです。日本でも今後はオンラインレッスンが主流になっていくかもしれませんね。

普段は独学でやっている人でも、スポット的に利用するという使い方もできるでしょう。
こちらの記事ではオンラインレッスンを実施しているところを紹介しています。参考にしてみてください!

今回はここまでになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事のテーマはSWELLを使っています

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