ピアノ独学のメリット・デメリット

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ピアノを習うというとピアノ教室に通うイメージが強いですよね。そんな中で独学を選ぶことに多少の不安を抱く人もいるでしょう。

でも独学にも良いところはたくさんあります。

安心して独学を選び、そして長く続けられるように、独学を6年続けた経験のある私が感じたメリットとデメリットを紹介していきます。

以下のメリット・デメリットについて解説していくので、最後まで読んでみてくださいね。

メリットデメリット
自分のペースで練習できる
費用が抑えられる
いろんなジャンルに挑戦しやすい
自分に最適な学習方法を見つけることができる
間違った練習方法の危険性
基礎が不十分になりがち
自己評価が難しい
モチベーションの維持が難しい
目次

独学でピアノを弾くメリット

独学で学ぶメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
次の4つのメリットを解説していきます。

自分のペースで練習できる

ピアノ教室に通うと、決まった日時にレッスンがあり、「次回のレッスンまでに仕上げてきてね」という課題があります。

この半強制的なものがあるから続けられるという面もあるのですが、仕事をしている人や、子育てで忙しい人など、時間が合わずに苦労することも多いようです。

その点、独学だと時間や課題に縛られずに自分のペースで練習を進めることができます。

費用が抑えられる

ピアノ教室に通うとレッスン代と交通費が定期的に発生します。
自宅で練習する場合は、初期費用としてピアノの購入代金は必要になりますが、その後はテキスト代くらいしかお金はかかりません。

いろんなジャンルに挑戦しやすい

通常のレッスンではカリキュラムに沿った固定の選曲になることが多いですが、独学なら自分の興味を優先した選曲が可能です。

クラシックからジャズ、ポップスまで、自分が興味を持った曲やスタイルを選び、自らのペースで練習することが可能です。これにより、長期間にわたってモチベーションを維持しやすくなります。

自分に最適な学習方法を見つけることができる

ピアノ教室でレッスンを受けると教室の指導方法に従う必要がありますが、独学では自分がどのように学ぶのが最も効果的か考えることができるので練習方法の選択肢が広がります。

教則本、オンラインコース、YouTube動画など、いろんな学習方法があり、その中で自分に最適な学習方法を見つけることができます。

ただ、自己流になりすぎると基礎がおろそかになることもあるので、バランスが重要です。

独学でピアノを弾くデメリット

独学には多くのメリットがありますが、残念ながらデメリットもあります。

間違った練習方法の危険性

独学者だと一発で分かるのが弾いているときの手の形です。

幼少期からの経験者の弾き方と比べると手首が下がり、指に力が入りすぎているのがよく分かります。

レッスンを受けていると自分のクセを都度修正して正しい方向へ導いてくれる先生がいますが、独学の場合はそういう人がいないので気付かないうちに変な癖がついてしまいます。

これにより、曲の難易度が上がっていくとその癖が邪魔をして上達を妨げます。
そして場合によっては腱鞘炎などの問題を引き起こすこともあります。

基礎が不十分になりがち

レッスンを受けることで学べる基本的な技術や知識が身につかないことがあります。

その結果、簡単な曲は弾けても、難しい曲を演奏するときに技術が追い付かずに苦労します。

独学で正しい基礎をきちんと身に付けるのは大変難しいことなので、いかに信頼できる教材を選べるかが大切になってきます。

自己評価が難しい

練習するペースや目標の設定が自分自身に委ねられるため、客観的に自分の進捗やスキルを評価するのが難しいことがあります。

特に初心者の場合は判断基準が分からないので、どの程度上達しているかがわからず、不安や疑問を抱くことも少なくありません。

また、他人と比べる機会が少ないため、自分のレベルを過大評価したり過小評価したりしがちです。

定期的に録音をして自分の演奏を振り返ったり、誰かに聞いてもらうなどの工夫が必要です。

モチベーションの維持が難しい

ピアノを独学で続けるには、モチベーションの維持が大きな課題となります。

一人で練習を進めるということは孤独であり、上達が感じられない時には挫折感を覚えることもあります。
また、第3者の目がないため、どうしても甘えが生じやすく、練習を怠ってしまうことがあります。

これを防ぐためには、演奏会に出るなど目標を設定したり、いつもと違う環境でピアノを弾いてみることで新鮮さを保つことが重要です。

途中で挫折した経験者は4割超え

ヤマハ音楽振興会が2022年に20代から50代を対象に行った調査(https://www.value-press.com/pressrelease/293112#)によると、楽器の挫折経験がある人は4割以上となっています。

この調査はピアノだけではないことと、独学に限定しているわけでもないので、あくまで参考値ですが、ほぼ半分の人が挫折を経験しています。

なぜ挫折してしまうのでしょうか。

技術的な限界

初心者が陥りやすいのは、自分の実力を遥かに超えた曲に手を出してしまうこと。

「弾きたい」と思う曲は大体が自分の実力よりも上のことが多いです。

自分の技術では弾きたい曲にどう頑張っても届かないと気付くと、モチベーションがみるみる低下していきます。

他人と比べてしまう

ピアノの世界には幼少期から学んでいる人が大勢います。大人から始めた人がどんなに頑張ってもその人たちには追い付けません。

交流を求めてピアノサークルに入ってみても上手い人だらけで、実力の差を痛感させられます。
「自分はピアノを弾く意味があるのか」と、どんどん自信を失っていくのです。

私もそんな経験をした一人です。最初にピアノを始めたときの挫折経験をまとめてあります。

自由に楽しめるのが独学の良さ

独学のメリットとデメリットを紹介しました。

ピアノの独学は自分のペースで自由に学ぶことができますが、間違ったテクニックを身に付けてしまう危険性もあります。

独学について不安に思う人は多いかもしれません。
ネットで検索しても「独学は危険だからやめておけ」というネガティブな意見が多いです。

でも、「ピアノ教室に通う」ことにもデメリットはあります。

あまり考えすぎないことです。
自由に楽しめるのが独学の良さですからね。

今回はここまでになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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