ピアノの独学は自分のペースで進められる一方、間違った弾き方や非効率な練習などを知らず知らずのうちに習得してしまいがちです。
ここでは、独学での学習で気を付けるポイントについて次の7つの項目を具体的に紹介していきます。
- 1曲ずつ練習する
- 自分のレベルに合った曲を選択
- 他人と比べない
- 指番号を守る
- 完璧を目指さない
- 上手い人の演奏を参考にする
- 基礎練習をしてから曲へ入る
1曲ずつ練習する
一度にたくさんの曲に手を出すのではなく、一曲ずつしっかりと練習することが大切です。
技術的に未熟な初心者が同時に何曲も練習すると、どれも中途半端になってしまい、1曲も完成させることができないという結果にもなりかねません。
1曲ずつ練習して完成させる目標を持つことで、達成感を感じることができ、次の曲への意欲につながります。
自分のレベルに合った曲を選択
難しすぎる曲を選んでしまうと、挫折感を感じてモチベーションが下がってしまう一方、簡単すぎる曲では成長を実感しにくくなります。
自分のレベルにちょうど良く、それでいて少しだけチャレンジ的な曲を選び、少しずつ難易度を上げていくと良いです。
一曲が完成するごとに技術が向上していることを実感し、自信を持って次に進むことができるでしょう。
他人と比べない
他人と自分の進捗を比較しないことも大切です。特に初心者の場合、他の人の演奏や練習の進み具合を気にしすぎてしまい、「この人はこんなに弾けるのにどうして自分はなかなか弾けないんだろう」と自分を責めることがあります。
しかし、進むスピードは人それぞれです。
他人と比べることなく自分自身のペースを保つことが長く続ける秘訣です。
指番号を守る
楽譜には指番号が記載されていることが多く、これを無視して自己流で弾いてしまうと、後でより難しい曲に取り組んだときに技術的な壁にぶつかることがあります。
指番号は、最も効率よく滑らかな演奏を実現するために考えられたものです。
最初は弾きにくいと感じるかもしれませんが、我慢して弾き続けるとそのうち慣れてくるので、指番号は必ず守りましょう。
完璧を目指さない
独学の場合、曲の完成の見極めが難しいです。
特に初心者の場合、何をもって完成とすればいいのか判断に迷うこともあるでしょう。
お手本通りに完璧に弾くことを求めすぎるといつまで経っても終わることができず、次第にピアノを弾くことが苦痛になってしまうということにもなりかねません。
100%を目指さず、ある程度通して弾けるようになったら次の曲へ進んでしまっても良いでしょう。
また、長期間練習しても思うように弾けないときは、スッパリあきらめるか、一度その曲から離れてみることも必要です。
時間が経つと意外とすんなり弾けたりすることもあります。
上手い人の演奏を参考にする
コンサートやYouTubeなどの動画で上手い人の演奏を観察すると、正しい弾き方や表現のニュアンスを学べます。
特に、手の動きや体の使い方などは、動画を見ることで直感的に理解しやすいです。
また、有名なピアニストやプロの講師による指導動画は、独学者にとって良いお手本になります。
注意すべきことは、「他人と比べない」の項目で説明した通り、参考にするのは良いことですが、自分と比べるようなことはしないようにしましょう。
基礎練習をしてから曲へ入る
ピアノを演奏するにあたり、基礎練習をすることは、手の健康を保つためにも大切です。
特に独学の場合、自己流で始めてしまうと知らない間に無理な力が入ってしまい、手や指に負担がかかる可能性があります。悪化すると痛みが出て腱鞘炎になってしまうこともあります。
ハノン等のスケール練習など、基礎的なエクササイズを毎回の練習に取り入れると、指の動きが滑らかになり、より自然な演奏が可能になります。
スポーツをする前にストレッチをするように、ピアノを弾く前にも指のトレーニングをしてから臨むことが大切です。
頑張りすぎないことが大事
独学でピアノを学ぶ際には、いくつか気を付けるポイントがあります。今回紹介した7つのポイントがこちらです。
- 1曲ずつ練習する
- 自分のレベルに合った曲を選択
- 他人と比べない
- 指番号を守る
- 完璧を目指さない
- 上手い人の演奏を参考にする
- 基礎練習をしてから曲へ入る
失敗しやすいと言われている独学ピアノの道は決して平坦ではありませんが、これらのポイントを意識することで楽しく進んでいけるでしょう。
頑張りすぎないのがコツでもあります。
また、モチベーションの維持に努めることも大切です。
こちらの記事ではモチベーションを長続きさせる方法について詳しく解説しています。
今回はここまでになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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