独学は基本的に自宅で一人で弾くもの。ずっとやっていると行き詰まることもあります。
そんなときに外でピアノを弾いてみると良い気分転換になるかもしれません。
全国各地のホールで、グランドピアノが弾けるというイベントが行われているのをご存じですか?
この「ホールでピアノが弾ける」イベントについて、参加資格、料金、時間など、調べてみました。
基本的には誰でも参加できます。ぜひ一度体験してみてください。
ホールでグランドピアノが弾けるイベントの概要
「ホールでピアノを弾いてみよう」「スタインウェイを弾いてみよう」など名称は各団体により様々です。
ホールを運営している団体によって年に数回開催しているイベントで、ホールに設置しているグランドピアノを弾く体験をしてみませんか?というものです。
普通、ホールでピアノを弾くためは、プロのピアニストになるとか、ピアノサークルに入って定期演奏会に参加するなどしなければなりませんが、これらは初心者にはなかなかハードルが高いものです。
その点、このイベントは誰でも気軽に参加することができます。
ホール内の客席には誰もいません。ピアノを弾く人のみが入れる仕組みになっています。
なので、どんな曲を弾いてもいいし、演奏が下手でも構いません。
大体30分から1時間程度の短い間ですが、好きなように弾くことができます。
Google検索で「ホール ピアノ 弾いてみよう」などと調べてみてください。たくさんのイベントが表示されるはずです。
なぜ全国各地のホールで開催されているのか
ピアノの劣化を防ぐため
木造であるグランドピアノは使わないと劣化していきます。
ピアノ演奏会が頻繁に行われるホールでなければ、せっかく良いグランドピアノであっても、劣化してしまいます。
そういったものを防ぐために、多くの人に弾きこんでもらいたいという目的があるようです。
ホールの維持管理のため
ホールの維持管理という面もあるようです。
いわゆる「ハコモノ」と呼ばれるものは維持していくのが大変で、毎年赤字になってしまうところも。
稼働率100%のホールはなかなか少ないです。
このイベントを通じてホールを積極的に利用してほしいという願いもあるようです。
参加条件は?
実施団体により参加資格や料金などいろいろですが、大まかにまとめてみました。
実施日 | 年に1~2回のところが多い。毎月開催しているところも。 |
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実施時間 | 30分~1時間 |
ピアノ | スタインウェイ、ベーゼンドルファー、YAMAHAなど |
参加資格 | 未成年者は保護者同伴の場合も。基本的には誰でもOK 県内、市内在住者限定の場合もあり。 |
参加料金 | 約500円~2,000円 |
申込方法 | ・ハガキで抽選 ・電話受付 ・直接会場に出向いて申し込む先着順のところも。 |
注意事項 | 個人の利用に限って、撮影可 レッスンや発表会などの営利目的での使用は不可 |
参加してみた感想
私も1度、このイベントに参加したことがあります。そのときのことを振り返ってみます。
①申し込み
実施日は1日間で10:00~16:00くらいまでの間に、一人一枠30分間スタインウェイが弾ける、というものでした。
約1か月前までに往復ハガキで申し込み。
先着順で、参加OKの場合はハガキが送られてきます。
②参加料金
30分500円。
料金は当日受付で現金で支払いました。
③当日
ハガキを受付に提出。
「時間になったら入ってください」と案内があるのでステージの裏で待機。
予約時間になったら、前の人と入れ替わりにステージに入ります。
客席には誰もいません。広いホールに自分ひとりだけ。
30分間スタインウェイを弾き放題です。
商用利用は禁止ですが、個人的に利用するだけなら撮影はOKでした。
④スタインウェイの弾き心地
普段は電子ピアノで練習しているので、鍵盤のタッチが全然違いました。
しっとりなめらかで変な引っ掛かりが全くなく、そのせいか、トリルがいつもより上手く弾けたのを覚えています。
ホールですから音響も素晴らしく、いつも部屋でヘッドフォンをして電子ピアノを弾いていた私は、あまりの違いに驚くばかりでした。
あっと言う間の30分でした。
⑤気を付けたいこと
枠と枠の間には準備時間のようなものは設定されていないところが多いです。
終了後にすぐ次の人に替われるように、5分前くらいに片付けを始めておくのがマナーですね。
今の時代は、新型コロナの感染予防でピアノを除菌シート(ピアノを傷めるのでノンアルコールのもの)で拭いておくのもエチケットになるかもしれません。
あとは、1曲だけでもいいのでレパートリーがある状態で行った方がいいと思います。
せっかくの機会ですから、最初から最後までスラスラ弾ける曲があると、より楽しめますよ。
滅多にできない経験をぜひ体験してみてください
この「ホールでピアノを弾くイベント」の良いところは、ホール内にいるのは自分ひとりだけという点です。
ホール内は基本的に無人です。舞台袖に係の人がいる場合もありますが、私が参加したところは誰もいませんでした。
誰かに見られながら弾くということに慣れていないのが独学の人です。
客席に誰もいないというのが気分的にとってもラクなのです。
お近くのホールでもしこのイベントが開催されていたら、ぜひ一度参加してみてください。
普段なかなか弾く機会のないグランドピアノを大きなホールで弾けるという体験は、とても有意義なものですよ。
今回はここまでになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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