ピアノを始めたばかりの頃は、新しいスキルや曲を弾ける喜びで満たされていますが、時間が経つとどうしてもモチベーションが低下するものです。
ここでは、独学でピアノを続けるためのモチベーション維持の秘訣について詳しく解説します。
明確な目標を立てる
独学でピアノを学ぶには、明確な目標を設定することが重要です。
例えば、「3ヶ月後にこの曲を弾けるようにする」「1年後に特定の演奏レベルに到達する」など具体的な目標を立てることでモチベーションが維持しやすくなります。
目標が明確でないと、「何のためにピアノを弾いてるんだろう」と、練習に意味が見出せなくなってしまいがちです。
具体的な目標があると、そこに向けて頑張ろうと努力することができるので達成感を得やすくなります。
リアルな目標設定を立てる
目標を立てることは大切ですが、あまりに壮大な目標を立ててしまうと、途中でバテてしまいます。
今の自分に見合う現実的な目標を設定しましょう。
最初から難しい曲に挑戦するのはよくありません。まずは簡単な曲から始め、徐々に難易度を上げていく方法がおすすめです。
7~8割の完成度でOK
また、一つの曲を完璧に仕上げることにこだわりすぎず、7~8割弾けるようになったら次の曲へ進んでみましょう。
少しずつでも前進している実感を持つことが大切です。
日々の練習時間もあまりに長すぎるより、1日10分だけでもいいから毎日ピアノに触るようにすると、無理なく継続することができます。
進捗の記録と第3者からのフィードバックを受ける
自分の進捗を記録し、定期的に振り返ることも大切です。練習日記をつけたり、演奏を録音して自分の成長を確認しましょう。
また、友人や家族に演奏を聴いてもらって感想やアドバイスを受けることもおすすめです。
自分では気づかなかった長所や改善点に気づくきっかけとなるだけでなく、他人からの評価がモチベーションアップにつながることも多いです。
YouTubeやSNSを活用
YouTubeやSNSなどインターネット上に演奏を公開することで、友人や家族など顔見知りの人からはなかなか聞くことのできない、忌憚なき意見が聞けたりもします。
近頃はネットでの「誹謗中傷」が問題になっていますが、正しく使うことで率直な意見が聞ける有意義な場所になるはずです。
自分へのご褒美を与える
目標を達成したときに自分にご褒美を与えることで、自分自身を励ますことができます。
ご褒美は具体的で手に入りやすいものが良いでしょう。
例えば、好きな食べ物を食べる、映画を観る、旅行をする等。これにより、次の目標に向かう意欲が高まるとともに、目標達成の楽しみも増します。
平たく言えば「エサで釣る」ということですね。
たまには釣られてみても良いのではないでしょうか。
コミュニティへの参加や地元の発表会への参加
大人のピアノ愛好者が集まるピアノサークルなどに参加することもモチベーションを維持するのに役立ちます。
オンライン上にも多くのグループがあります。定期的なオフ会やサークルの会合に参加すると、孤独になりがちなピアノの独学にも張り合いが出るでしょう。
サークル以外では、地域の自治体で行われている発表会へ参加してみるのも良い経験になります。
発表会では、緊張感の中で演奏する経験を積むことができ、自己表現力を高めることができます。
独学のピアノ学習者にとって、こうした場はモチベーションの維持にも役立ちます。
発表会はいろいろありますが、おすすめなのは気軽に参加できる「リレーコンサート」です。
誰でも参加することができて、1曲弾いたら次の人へバトンタッチしていくリレー方式のコンサートです。
大阪府高槻市のピアノリレーコンサート
東京都小金井市のピアノリレーコンサート
香川県丸亀市のピアノリレーコンサート
など全国各地で行われています。
私も見学に行ったことがありますが、出演者はセミプロっぽい上手な人から、大人から始めたであろう初心者まで。曲もクラシックからポップスなど、年齢も経歴もジャンルも様々な人が参加していました。
独学の人でもこういった形の発表会なら、参加しやすいのではないでしょうか。
レンタルスタジオで弾いてみる
独学だと基本的に自宅での練習になります。
自宅にグランドピアノがある人はどのくらいいるでしょうか。
おそらく多くの人が電子ピアノやアップライトピアノで弾いているのではないでしょうか。
グランドピアノで弾いたことにない人は、一度弾いてみてください。
同じピアノでも電子ピアノとはまったく音やタッチが違います。
本当は毎日グランドピアノで練習できれば良いのですが、なかなか難しいものです。そこでレンタルスタジオを利用してみましょう。グランドピアノが弾けるレンタルスタジオは各地にあります。
レンタルスタジオ以外では、地域のコミュニティセンターなどで弾ける場合もあります。
グランドピアノ、ぜひ弾いてみてください。テンション上がりますよ!
ストリートピアノを弾いてみる
近頃、流行りのストリートピアノ。駅や公共施設のロビーなどに置いてあり、誰でも弾けるようになっています。
誰でも弾けるけれど、実際に弾いている人は上手い人ばかりで初心者にはハードルが高いですよね。
正直なかなかの勇気が必要ですが、思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
モチベーションを維持させるのには大いに役立つでしょう。
自分のペースで楽しく学び続けることが大事
独学だと一人で学習するので、どうしても行き詰まってしまったり、間違った方向に進んでいってしまったりしがちです。
そんな時に、誰かに演奏を聴いてもらったり、外に出ていつもと違う環境でピアノを弾いてみると、リフレッシュできて新たな気持ちでピアノに向き合うことができるでしょう。
自分のペースで楽しく学び続けることが、独学でピアノを習得するための最大の秘訣です。
この「自分のペース」をつかむのにはコツが必要ですが、いろんな方法を試して自分なりのペースを見つけてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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